このコピーが突然ネット上を駆け巡ったのは3年前です。
衝撃的でした、KaneboからKracieになってすぐだったため美容系の人たちから、Kaneboセンスあるよねと話かけられたこと覚えています。とにかく爆発的にヒットしました。ガム業界では異例のヒットで2005年7月に発売されると、生産能力をはるかに上回る売れ行きで、3週間で出荷を停止。在庫をためて再開させましたが、結局8月下旬で出荷を止めました。このわずか数週間で3億円を売り上げ、生産体制を整え、約半年後、2007年3月に再発売すると12月までの7ケ月間に12億円を上乗せし、業界でヒットの目安となる年商10億円を大きく上回った商品です。
この商品を出すにあたり受容調査したところ、市場に受け入れられる可能性が低いと調査会社から報告されたとのことです。えっと思うでしょうが、当たり前です。
ガム噛んで香る。なんて誰も求めていないところに、それもオトコに限定して出すわけですからモデラーたちも理解、評価できなかったのはしょうがないでしょう。
この商品のコンセプト考えて商品開発した方、この商品を世に出した後会社やめちゃったんですけど、彼とは仕事以外にも何度か飲んだことがあって、ねえ、これやってみたいなと、酔っ払いながら「ワンチャンと○○○○。」というコンセプトの商品開発を語り合ったの懐かしいですね。
といいながら高々、5年ほど前のことですが。
上のグラフはGoogle Insights for Searchの「オトコ香る」と「キシリトール」のGoogle検索結果の比較です。一時的にロッテのキシリトールを抜いていますが2年持ちませんでした。
発売当初バーバーチャンネルで売ってやると、理容系のディーラーの同意を得た上で持ち込んだのですが、当時CVS(コンビニエン・スストア)絶対主導型で市場が形成されており現実しなかった苦い思い出があります。
先月(2009年11月)からクラシエホームプロダクツ(KHP)から理容店用のオトコ香る。シリーズが発売されておりすごく好調だそうです。
Googleの検索数も増えています。
KHPのコンセプトは加齢臭が前にきているようですね。
ごり押ししてもバーバー流通に入れておくべきでした。
(下のグラフは過去1年間のGoogleでの「オトコ香る。」検索数です。検索数が伸びてますね。)
※数年前傍若無人な振る舞いをしていた流通が信じられない速度で崩壊しています。お菓子など最たるもので、世の中にお菓子屋さんはほぼ存在しません。今の 子供たちにとってのお菓子屋さんはCVS、駄菓子屋さんのおばちゃんは、アルバイトのオネイチャンになってしまいました。
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