2011年3月19日土曜日

日本で成功できるのか、メディカルツーリズム

















ここはタイにある主に海外の患者を受け入れる病院です。家族も一緒に泊まれるようになっており入院というより宿泊です。このビジネスモデル(メディカルツーリズム)を日本に導入できないか注目されています。

メディカルツーリズム2010年市場規模は世界で9兆3000億円
最近中国の富裕層が日本に旅行がてら病院で検診を受ける記事ご覧になった方もいると思います。
まさしくそれの進化系です。

メディカルツーリズム先進国タイ、年間150万人
ここはバンコクのバムルンラード・インターナショナルという病院です。
このビジネスモデルの始まりはアメリカの医療費が高いため高度な治療が必要な場合、国内よりリーズナブルにできる病院をタイに作っちゃったといったところです。
この病院は家族で滞在しができるため、観光を兼ねて訪れる人もいます。
■Bumrungrad International
    ⇒スイートルーム
          3ベットルームタイプ USD 336.95/day
※2007年実績 売上約300億円 純利益約50億円 時価総額約750億円
Bangkok Hospital

中近東のお金持ちが増加
アメリカの同時多発テロ以降、中近東のお金持ちの入国審査が厳しくなっため増えているそうです。

韓国のメディカルツーリズム
韓国では国策として取り組んでおり、2009年に5万人の実績がありますが今ひとつ伸び悩んでいるようです。ちょっと違いますがプチ整形で日本人が利用するニュースは一時期よく聞きました。

日本におけるメディカルツーリズム
日本の医療市場規模は35兆円で伸び悩んでいます。
それを打開するための一つのアイディアとして、経産省、国土交通省を巻き込み一般社団法人日本メディカルツーリズム協会が立ち上がりました。
ここはタイとは一線を画したビジネスモデル「和風メディカルツーリズム」を目指しています。
当面のターゲットは中国、今年度内整備される「医療滞在ビザ」が大きな転機だと考えています。
※和風メディカルツーリズムについて具体的にまだ提示されていませんので今後注目したいと思います。

日本におけるメディカルツーリズムの問題点
一般社団法人日本メディカルツーリズム協会のHPの文章をそのまま引用します。

医療における我が国の強みは、様々ありますが、何と言っても、
(1)一般的な治療コストの安さと、
(2)世界最高レベルの高度な医療技術や器具を駆使しての
(3)医療スタッフ全における「迅速」で親切・丁寧な
(4)診療体制の徹底にあると思われます。

上に書かれたことは確かに世界に誇れる日本の医療です。
しかし、上で抜けているメディカルツーリズムで必要とされるのは
(5)どの国にも負けないサービス。
(6)どの国にも負けない忍耐力。
(1)~(6)が相乗的に働きクライアントがコストパフォーマンスを認めたとき初めてビジネスとして成り立ちます。

⇒官民一体となり医療ビジネスを拡大

出展:「病院」がトヨタをl超える日 著作者:北原茂実 
北原脳神経外科院国際プロジェクト

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