2011年2月15日火曜日

保険診療を主とした歯科の今後を市場規模から推測

先日、保険診療を主にした歯科医院プロモーションの依頼があり、マーケットの動向を知りたかったのですが見つかりません。
出てくるのは歯科医療機器の市場規模や審美歯科、オーラルケアアイテムとかばかりです。
あきらめて厚生労働省の国民医療費の概況から自分で推測値を出すことにしました。


まず、2008年年齢別の歯科医療費
一般診療医は死ぬまで多額にかかりますが歯科医療はある程度の年齢でマーケットからいなくなってしまってますね。といいながらも60代~で全体の65%を占めてますね。
10代~20代の医療費(市場)がとても少なく感じます。
(保険外診療、例えば矯正とか審美、インプラントは含まれていません。)

では、年齢別利用状況
とにかく20代~40代の通院率が低い。

続いて、年齢別個人の年間金額
10代が低いのは矯正が含まれてないからでしょうね。
20代の後半から70代前半がほぼ同じ金額ですね。

そして2008年、20年、30年のマーケットサイズは
まこのように保険診療だけだと縮小に一途をたどってしまうわけです。

では、これを年齢別にみてみると
10代~30代が大きく減少していきます。そして2020年に見られる70~74歳ピークはのその後なくなりなだらかなカーブを描くようになります。

興味深いのは20代の後半から70代前半の年間保険医療費がほぼ同じ、
と言うことは来院率を高めれば言い訳です。(当たり前のことですね)
※年齢別通院期間は後日掲載します。

今回お手伝いさせていただく保険診療メインのドクターは訪問歯科を自医院の特色に考えられており、その考えは間違っていないと確認しました。
また、審美とかではなく予防を取り入れることで若い層との定期的なコミュニケーションをとる必要性を提案しようと考えています。

とても疑問に思うのですが、歯科医師が使うリコールシステム変に思うのは私だけでしょうか、定期健診のことなのですが、定期健診も悪いところを見つけるという意味ですからね。予防歯科のほうがまだマシですがそれもネガティブな表現だとどうしても感じてしまいます。幸せになる方向の魅力的なコピーを誰か考えてもらえませんか。
私は煮詰まっています。


出展:厚生労働省 国民医療費の概況
全国保険医団体連合会の保団連マスコミ懇談会 報告資料
    2010 年 歯科医療に関する 1 万人市民アンケート結果

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