2010年4月28日水曜日

予防歯科市場(3-3)

では最終回。
50歳で昔も今も同じ数のトラブルを抱え込みます。
昔は、トラブルを抱えた患者さんを治療することが歯科医師のビジネスドメインでした。
近年これが「もっと良くなりたい」ニーズと「健康に近づきたい」ニーズにより2分化されたと思います。

しかし残念ながら「トラブルを抱え込みたくない」ニーズには応えていません。
というのもそのような要求しても歯医者さんが応えてくれないと思っているからです。
市場にはメタボリックのようにトラブルを未然に回避したいニーズが存在します。

これから歯科医院経営は非常に苦しいといわれています。
下のグラフをご覧ください。
50歳未満の人口が青、50歳以上の人口がピンクです。
矯正歯科、虫歯、審美歯科といった市場が毎年1%以上減少しています。
50歳以上の人口は2030年前後にピークを迎えますが、大きくは変化ありません。
このような市場に向けて同じ2つだけのニーズに応えるビジネスをし続けていると
限界点が見えてくるのは一目瞭然です。
だから新しいフィールドを作り上げないといけないのです。

患者さんが虫歯になるのを待つビジネスは限界があります。
患者さんが虫歯にならないビジネスが市場を拡大します。

スポットビジネスではなく継続ビジネスです。
医療には顧客というと同義語がありません。
サービス業では最も大切なお客さまです。

CRM(Customer Relationship Management)これが予防歯科にあたると思います。
患者さんの生涯健康をサポートするパートナービジネスです。

私にはもう市場が熟しているとしか見えないのですが、
じゃどうすればいいの、
一番儲ける歯科医師会、歯科医師にがんばってもらうしかないですね。



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