2011年1月26日水曜日

歯科医院プロモーション3日間で600万円

3日間で600万円売り上げる歯科医院プロモーションがあります。
まず、前置きですが歯科医院の経営はビジネスです。ビジネスですから儲けることは悪ではありません。正しい運営を行っていることです。

はじめに実績です。
・銀座○○歯科医院      実績 246万円
・銀座○○歯科              637万円
・○○銀座デンタルクリニック       287万円
・新宿○○歯科医院             254万円
・新橋○Dental Office           295万円

すべて今年になってからのプロモーション実績です。
2日間です。凄いの一言に尽きます。桁が違う売り上げです。
医療関係以外の方もご覧になっていると思いますのでちょっと説明すると
歯科医院の年間売り上げは平均で5000万円切れるぐらいです。
年間300日営業すると1日の売上げは17万円弱となります。

通常売上げの10倍以上売り上げるプロモーション
いかに凄いことかわかっていただけたかと思います。

そしてこれがその広告です。
なぜか白人の女性が多いですね。
これはエステと同じですね。
審美歯科のプロモーションですから美容意識に高い女性の感性にはまっているのでしょう。

フラッシュマーケティング
フラッシュマーケティングという手法のプロモーションです。
2008年にアメリカで生まれた新しいビジネスモデルです。
わかり易く言えば、おせち料理で最近問題になったグープ購入ですね。

このプロモーションは審美歯科、都心、女性この3つの要素に当てはまる歯科医院で人気のプロモーションですね。そして今のところは表立っては市場の反響いようですが。

今後このプロモーションはどうなっていくのか
1)プロモーション価格の崩壊
  客(患者だとなんとなくフィットしないので)は時間ともにプロモーション価格が定価だと感じ出します。
2)コンペティターの増加
3つの条件に当てはまる歯科医院がどんどん参加してきます。
3)定番メニュー価値の崩壊
プロモーションにつかわれたメニューの定価販売はもう出来なくなります。

そして、審美歯科の価格崩壊。
もうこうなったら行き着くところは見えています。エステと同じです。
審美をメインとしている歯科医院は率先してこのプロモーションをやるしかありません。
早い者勝ちです。
とにかく集客して一時的でも売上げを上げましょう。やらないと売上げが落ち込みます。
短期的な売上げしか望めないかもしれませんがしょうがありません。

じゃどうすればいいのか。
いっぱい来てもらったお客さんに再来店したくなるメニューを提供することです。
いや、みんなでこのプロモーションはやめましょうというのもありだと思いますが、
それは不可能ですね。

顧客(ロイヤルカスタマー)という考え方。
医院経営には顧客にあたる言葉がありません。
ロイヤルカスタマーとは、自社、自店舗の商品を好んで選択してくれるロイヤルティ(忠誠心)の高い顧客のことです。
そういう患者もスポットの患者もすべて同じ患者。
最近、患者さん、患者さまとか言っていますが、それは丁寧に言っているだけ。
美意識の高い多くの新規客に出会えるはずです。その中から何人キャッチできるかがこのプロモーションの核です。この落としどころを想定しないでやっちゃうと業界全体が冷え込んでエステですね。

とここまでは600万円という売上げからだけの考察。

GROUPONとの取引条件をみてみましょう。
10.000円で販売した場合。売上げの半分は5000円はGROUPON。
そして有効期間半年間に未使用だったチケットはGROUPONの売上げ。

上代の70%OFFとかで斡旋してるけど実際には15%しか手元に入らない。
原価15%以下の商売ですか歯科医院経営は?

薄利の先取り(利益あるの?)

PS:他業界の実例
一杯お客が来て最後には損したバーバー。
私の利用しているバーバーがHPで「加齢臭対策をしています。」と掲載していたところ大手の情報サイトに取り上げられ一時的にたくさんのお客さんが来店しました。
一見よさそうな話ですが、大きな落とし穴がありました。
バーバーの売上げはほとんどが顧客で成り立っています。
1~2月間新規のお客さんが押し寄せ、顧客が行っても満員御礼の状態です。
そうなると他の店でカットしてもらうこととなり顧客が流出。
新規客も固定化出来ずに悲しい思いをしたサロンが実在します。




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