2011年5月4日水曜日

高速増殖炉は廃炉に

■高速増殖炉の危険性(軽水炉、プルサーマルとの比較)
1.暴走速度が速いため核暴走(核爆発)事故を起こしやすい。
核分裂の速度が軽水炉の250倍、非常に制御が難しく、一瞬の間に手がつけられなくなる。
原子炉を停止する「ブレーキ」は制御棒だけ。その効きも軽水炉より鈍い。
2.冷却材のナトリウムは水に触れると爆発。空気に触れると発火。
ナトリウムを98度以上に熱し液体にして冷却水として使用。
高温のナトリウムは、空気に触れると燃え出し、水に触れると爆発。
コンクリートに触れても燃えたり爆発したりする扱いにくく危険な冷却材を使用する。
3.運転するほどプルトニウムが増加
プルトニウムの半減期25,000年。
猛毒のプルトニウムが増え続ける。
4.構造的に無理、特に地震に非常に弱い。
地震で激しく揺れ動く構造、耐震性が低い。

■世界の核開発先進国の現状
USA
1994年閉鎖。
高速増殖炉を含む核燃料サイクルの研究・開発の中止を決定し、すべての実験炉を閉鎖。
イギリス
1994年閉鎖。
イギリスの原子力産業界は、EC=欧州共同体の共同研究に参加、しかし他のヨーロッパ諸国も脱原発に推進中。
フランス
1996年高速増殖炉開発中止。
1997年廃止を宣言。
1998年閉鎖。
ドイツ
1985年に完成したが、市民の激しい反対運動や研究者のさまざまな危険性の指摘により州政府が燃料装荷を許可せず、1991年連邦政府も開発中止を決定。

■日本の高速増殖炉の現状

常陽;事故により停止中                                                 もんじゅ:事故により停止中

常陽  実験炉 熱量140MW
      1970年着工、77年臨界。
      2007年6月に炉内で機器を損傷、停止中。
もんじゅ:原型炉 電気出力280MW
      1980年着工、94年臨界。
      1995年にナトリウム漏出火災事故、停止
      2010年5月6日運転再開
      2010年8月炉内中継装置落下事故、停止中。

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