2010年5月27日木曜日

海外における眼鏡ビジネスの可能性



JETROの市場・トレンド情報で眼鏡ビジネスに光明がさすレポートを見つけました。要約すると

ロシアでビジネスチャンスあり
潜在規模は中国、インドに続き第3位、モスクワだけで4~4.5億円のマーケット。
国内メーカーは2~3社しかなく、ほとんどが輸入品。

中国、韓国、イタリア製が占有(95%)



ロシア人の独自の消費行動
ヨーロッパ人と全く異なる。
眼科の処方箋を眼鏡店にもって行き、おいてある数少ない中から買うだけという時代が長く、その影響がまだ残っている。
しかし、近年都市部では眼鏡ショップも増えてきて、眼科にいかなくても店で検眼し眼鏡を作ることができ、フレームなどの選択の幅も広がっていることから、高所得者層や若年層を中心 により頻繁に眼鏡ショップを訪れる人は多くなってきている。

メイドインジャパンの信頼性
日本製品のイメージは非常に良く、品質に対する消費者の信頼も高いため日本メーカー、小売流通に十分なチャンスがある。

と結論づけられています。


国内マーケットは
総務省「家庭調査年報」の世帯年収別眼鏡支出金額によると

ぼろぼろですね。海外進出しかなさそうです。


2010年5月16日日曜日

美容室 店販商品が売れない原因

美容室で売上UPするため店販の必要性は業界ではあたりまえのこととなっています。
しかし、業界がそのように認識しても現場ではどのようになっているのか。
下のグラフをご覧ください。
年代別美容室で販売されている商品に対する魅力度調査結果です。


10代は半分以上の客がお店の商品に一番魅力を感している。
最も魅力を感じているのが10代。50%以上のお客様が商品に魅力を感じていますがアプローチしていないことが分かります。


50代になると1/2以下
しか魅力を感じなくなってしまいます。その大きな原因の一つが美容室は商品を購入するところではないと刷り込まれてしまったためです。
これは美容室に問題があります。下のグラフをご覧ください。
美容室で働く人、自分たちが客の購入意欲を無くしている
購入されたお客様の内、店に勧められて購入したお客様は半分以上です。
勧められずに購入したのは10%。
あたりまえのことですが、お勧めしないと買ってくれないのです。

プレミアムシャンプーが売れてるのはドラッグストア
旧知の大手化粧品メーカーの支社長と1年半ほど前にプレミアムシャンプーがどこで買われているかを話し合ったことがあります。彼は美容室だと考えていました。上のデータを見せてドラッグストアだと伝えたところ非常に驚きました。

化粧品チェーン店で売れなかったプレミアムシャンプーが売れた。
過去の経験から化粧品チェーン店ではプレミアムシャンプーが売れないと思い込んいたようです。
有力チェーン店にこの現状を伝え販売強化したところプレミアムシャンプーの売上が伸びたと連絡ありました。

これから独立開業を考えられている美容師の方へ
将来あなたのサロンで店販は大切な売上となります。自分の店を持ってから売り方を考えているようではだめです、今いるサロンでやってみましょう。売れなくても大丈夫です。リスクは何もあなたに発生しません。
今、販売に関していろいろな経験することが将来独立開業するとき大きな財産となります。

続編
美容室で店販商品を買いたいニーズは高まっている。ターゲットを見極めれば4人に1人は購入する。

(出展 2008NBAサロンユーザー調査)



2010年5月13日木曜日

商品開発からプロモーションツールまで(クラシエ薬品)



クラシエ薬品のアコロンDKバランス、以前に紹介したことがありますがパッケージ開発からB2Bパンフレット、コンシューマーパンフレットと一式手掛けさせていただきました。

この商品は病院や老人ホームなど栄養接収能力が衰えてきた方への栄養補助飲料です。
大手飲料メーカーからもいくつか出ているためどこを差別化させるポイントにするのかが大切になります。
「日常生活に不足がちなビタミン・ミネラルをバランスよく、美味しく摂取していただくこと。」と特徴が弱いが多くの人に受け入れられやすい商品コンセプトで開発されました。今回は商品開発コンセプトと商品スペックが決まってからの参加です。

パッケージデザインとプロモーションツールのデザインを統一し、メディカルっぽさを排除し、手に取りたくなるような可愛らしさを大切にした仕上がりにしました。

B2B(ディーラー、病院、栄養士の方向け)パンフレットとコンシューマ向け(家族の方向け)パンフレットです。




現在アコロンDKシリーズでもう1品開発中です。8月ごろの予定です。


2010年5月10日月曜日

公務員と経済危機


民主主義が発祥したギリシャが経済危機。
昨年ドバイも騒がれましたが最近ほとんど話題に上らなくなりました。
ギリシャが危機的状態となりいろんなことが取り上げられていますが、特に興味を引いたのがギリシャの公務員
・全労働者の1/4が公務員
・時間道り出勤すると特別手当
・本人と配偶者が死んでも娘が年金需給(年間約644億円)
国を管理運営する人たちが国を食いつぶしているように見えますね。

そして、脱税が横行しいて脱税摘発のために、高級住宅街、港をヘリコプターで監視してクルーザー、高級車をチェック。
なんか笑っちゃいますね。
(出展:AERA 2010.05.10)

約51兆円の支援をEUが検討しているようですが、そのほとんどをドイツが負担するようです。
ところが、
ギリシャ年金受給年齢61歳⇒ドイツ67歳
そりゃ怒りますよね。
「島を売れ、破産者ギリシャ人め。アクロポリスも売ってしまえ!」
ドイツ大衆紙「ビルト」2010.03.04

ギリシャも負けていません。
『ナチスがギリシャの銀行にあった黄金を奪った。彼らはギリシャから金を奪うだけ奪って、決して返金しなかった。』(テオドロス・パンガロス副首相談)
第二次大戦中にナチスがもたらした被害に対し、700億ユーロの賠償を要求(アテネ市長)
ドイツ製品のボイコットもされているとのことです。
(出展:Newsweek 2010.03.10)

世界恐慌にならないようにすることが先決ですが、なにも出来ないマーケッターです。


2010年5月9日日曜日

日本歯科医師会ホームページ(HP)ガイドライン

日本歯科医師会が日本歯科新聞(4月20日発行)にHPガイドラインを発表していました。
ご存知の方も多いと思いますが、歯科医療機関のHPの情報は、医療法の広告規制対象外です。
そのためモラルが崩れており、
HPには法的には何ら拘束力がないため患者サービスに名の下に
ネットで無数の名医が誕生している。
このガイドラインにより歯科医療が少しでも健全で信頼されるものとなり、国民と歯科医療界に有益なものとなることを願望する。
ということです。
「ネットで無数の名医が誕生してる」というコピーいいでうね。
「少しでも健全で信頼される歯科医療を目指す」は医療関係者以外からみると変に納得してしまいます。

要点をまとめると

■規制しているのは
(法的にはなんら拘束力がありませんが。)

・不特定多数へ配信するメルマガ
・商用サイト(医療機関検索サイト含む)バナー広告
・リスティング広告

赤い枠に掲載されているのがリスティング広告です。
Yahoo(Adowors)とGoogle(overture)がほぼシェアを
独占しています。

■推奨しているのは

・ガイドラインに則ったHPだと示すため日本歯科医師会、都道府県歯科医師会のHPとのリンク
(日本歯科医師会が則ったHPかどうかチェックするかは不明です。)
・障害者等に対する構造上の配慮
・歯科ユニットの配置状況
患者満足度調査の実施と調査結果の提供(公開?)
のようなことも書かれています。

■掲載不適格内容なのは
・著名人も治療を受けています。(優良誤認のおそれ)
・日本有数の実績を有する・・・(比較広告)
・最高の医療を広く国民に提供・・・(比較広告)
・○○円キャンペーン実施中(品位を損ねるため)
・外部スポンサーの広告

詳しくはこちらでご覧ください。⇒
で終わろうと思っていたのですが残念ながら本歯科医師会「HPガイドライン」はネット上で見つけれませんでした。







    
   

2010年5月4日火曜日

日本の高級ブランド市場規模は12年間で半分。

Regent Street

日本の高級ブランド市場は1996年が最も大きく18,970億円、2009年は約半分の9,927億円にまで縮小してしまいました。1980年代に生まれた大衆高級品市場の崩壊です。出展:矢野経済研究所

高級ブランド市場は2極化
大衆高級品市場の次に生まれたのが、
増加する低中所得者向けのマスマーケット「アクセシブル型ブラド」(一般に手が届くブランド)と
「アルティメット型ブランド」(究極のラグジュアリーブランド)です。

2009年世界の高級ブランド市場が初めて縮小(エルメスは拡大)
そして、史上初めて世界の高級ブランド市場が8%縮小(対前年比)しました。
しかし、エルメスは売上を8.5%伸ばし今年もそれ以上の伸びを見せています。それは高価でも流行に左右されない一生ものの定番商品が支持されたからです。

これからの高級ブランド市場の方向性
Newsweek2010/5/5号で非常にうまく表現されていますので転用します。

「消費者は以前より慎重に買い物をするようになった。周りの人に見せつけるために、デカデカとブランドのロゴの付いた商品や派手なデザインの商品を買うのではなく。定評のある堅実な商品を好むようになった。」(HSCアナリスト:アーワン・ランバーグ談)

「経済危機が訪れて、派手に着飾る時代は終わった。それに代わって、質への逃避が始まった。」(LVMH:ベルナール・アルノー会長談)

LVMHがエルメス買収画策、失敗
フランスを本拠地とするファッションを中心にラグジュアリー商品に特化したコングロマリット企業LVMHが昨年からエルメスの買収を画策をしていましたがどうも失敗に終わったようです。
2010.10.25 エルメス株 17.1%取得(約1,640億円)
2010.12.22 20%に引き上げ
2011.01.08 エルメス創業者一族が対抗策として持ち株会社を設立、買収免れる。

一昔前、世界でルイビトンが売れていたのは日本なんて今では考えられないですね。
そう成金遊びにみんなでハマった時代がありました。
今は高級ブランド市場半分よりもっと縮小してると確信しています。

※2011.04.15加筆修正

2010年5月3日月曜日

竹宝堂の新商品 携帯化粧筆K-series

竹宝堂から新商品が発売されました。
チークブラシ、アイシャドウブラシ、アイブローブラシ、アイライナーブラシ、リップブラシはフォルムが同じで非常にシンプルで機能的なつくりになっています。
毛質のこだわりも竹宝堂ならではのもの。
特にコリンスキーでつくられたリプは大きな毛先となっています。
 詳しくはこちらをご覧ください。
竹宝堂HP
携帯化粧筆K-series



2010年5月2日日曜日

ジャパンオープン シンクロ 2010


娘がシンクロをしていて観戦に行くことなり、「シンクロ ジャパンオープン」を検索しましたが出てきません。結局日本水泳連盟のバナーからやっとたどり着けました。

調べて見るとkeywordもdescriptionも設定されていません。
分かりやすく言うと検索でこのHPを見つけるのは非常に難しいと言うことです。
HPも広報の一環です。
シンクロはマイナーなスポーツなので予算も少ない中でいろいろ苦労しながら運営しています。
少ない予算を割いて作られたものだとおもいます。
このオフィシャルサイトは日刊スポーツというメディアが運営しているサイトです。
ちゃんとしたものを作ってもらいたいものです。
また、コーセー、セイコウ、バカラ、ミズノなど協賛していただいている会社に対して大丈夫なのかというか、私がこの会社の広報担当だとしたら間違いなくクレームを入れます。