2010年4月30日金曜日

歯科と医科の連携について


歯科医院に行って歯科以外の医科を紹介されたことのある人は2.7%、その逆は2.5%。
ん~考えさせられますね。
内科に行って耳鼻咽喉科を紹介されるなど経験ありますが、言われてみれば歯科に行って医科を紹介されるて想像しなかったですね。
けどこれってまずくないですか。
ちゃんとロジカルに言えないもどかしさがありマーケッター失格ですね。

出展:㈱ジーシー 「国民の歯科意識調査」より





2010年4月29日木曜日

中国の商標Ⅱ

クライアントのブランドを中国で商標登録することになりました。
意匠も押さえたほうがいいのですがクライアントを説得できませんでした。
残念です。

3年ほど前申請したことありますが、その時は2年ぐらいかかったと思います。
今は1年に短縮されようです。

中国で先に取られてしまい輸出できなくなった松坂牛、無印商品、クレヨンしんちゃんとか、三ツ矢サイダーはMITUTAが取られていてTとYが似てるからダメとか・・・・・
商標を取っておくのは保険だと思います。

中国の商標Ⅰもご覧ください。

2010年4月28日水曜日

予防歯科市場(3-3)

では最終回。
50歳で昔も今も同じ数のトラブルを抱え込みます。
昔は、トラブルを抱えた患者さんを治療することが歯科医師のビジネスドメインでした。
近年これが「もっと良くなりたい」ニーズと「健康に近づきたい」ニーズにより2分化されたと思います。

しかし残念ながら「トラブルを抱え込みたくない」ニーズには応えていません。
というのもそのような要求しても歯医者さんが応えてくれないと思っているからです。
市場にはメタボリックのようにトラブルを未然に回避したいニーズが存在します。

これから歯科医院経営は非常に苦しいといわれています。
下のグラフをご覧ください。
50歳未満の人口が青、50歳以上の人口がピンクです。
矯正歯科、虫歯、審美歯科といった市場が毎年1%以上減少しています。
50歳以上の人口は2030年前後にピークを迎えますが、大きくは変化ありません。
このような市場に向けて同じ2つだけのニーズに応えるビジネスをし続けていると
限界点が見えてくるのは一目瞭然です。
だから新しいフィールドを作り上げないといけないのです。

患者さんが虫歯になるのを待つビジネスは限界があります。
患者さんが虫歯にならないビジネスが市場を拡大します。

スポットビジネスではなく継続ビジネスです。
医療には顧客というと同義語がありません。
サービス業では最も大切なお客さまです。

CRM(Customer Relationship Management)これが予防歯科にあたると思います。
患者さんの生涯健康をサポートするパートナービジネスです。

私にはもう市場が熟しているとしか見えないのですが、
じゃどうすればいいの、
一番儲ける歯科医師会、歯科医師にがんばってもらうしかないですね。



2010年4月27日火曜日

予防歯科市場(3-2)一生に抱える歯のトラブル数は今も昔も変わらない。

年代別の虫歯+治療した歯+抜けた歯の数です。



このグラフを見ると、今も昔も同じ数の歯のトラブルを抱え込むことがわかります。
1987年も2005年も50歳までに歯のトラブルする本数は同じ、
その後85歳まで生きるとまた同じになるという調査結果です。

多分昔と比べ歯が抜けていなくて虫歯になっているため同じ数のトラブル数となっているようです。

けど、何か根本的に納得できないデーターです。

進行速度が変わって、トラブルの大きさは変わっても結局は同じ数の歯がトラブルるわけです。
今の日本の歯医者さんに頼っていては18年前と同じ、32本のうち27本はトラブルを抱え込んでしまうということです。

医療にはリスク回避させることも大切なミッションだと思います。

その考えから生まれたのがメタボリックです。
メタボリックというワードは予防医療市場を構築拡大してくれました。
歯科医療にはそれがないのです。
いや予防歯科がそれにあたるようですが、
予防歯科という概念は業界の人だけが使っている言葉です。
一般用語ではありません。
これを何にするのか
デンタルエステ
定期健診
歯の定期クリーニング
・・・・・・・


歯科医師が日本国民はデンタルIQが低い。
このような表現をしている文献を読んだことがあります。

明日は市場規模の推移から歯科医療を見てみます。



2010年4月26日月曜日

予防歯科市場(3-1)

予防歯科の市場拡大の可能性と問題点の洗い出しをしていたところ(書いているほどたいしたことやってません。)

厚生労働省の6年毎に発表している歯の疾患実態調査を発見。
悩まされるデータをいくつか見つけました。
まずは、年々シニアの方の虫歯の保有者が増えているデータです。
10~14歳で33%も減っていますが、60~64歳で12%も増えています。
この年代の人はまだ働いている方が多くいますし、幸せにサラリーマンを真っ当できた幸運な層の次の層にあたります。この方たちより若くなるともっと悲惨な状態になっていきます。
ただし、多くのサラリーマンは会社を真っ当してそれなりの退職金をもらい人生のクールダウンをはじめましたが、バブルDNAを持っているた世代のため、オシャレで前向きなシニア層としてファッションからスポーツ、趣味、旅行と新しい市場を広げてくれている人たちです。

多分シニア層で虫歯が多いのは歯が抜けていないからどうしても虫歯の保有数が増えてしまっているのだと思います。

がなんとなく納得できないデータです。

次は一生に抱える歯のトラブル数は今も昔も変わらない。
は明日掲載します。

2010年4月20日火曜日

理容師の抱える問題


山口県下関市の亀山八幡宮そば「床屋発祥之地」の碑


クイックバーバーが世の中を横行しています。
これ考えた人すごいですね。
設備投資とオペレーションで最もかかる水周りを取っ払ったビジネスモデルですから。
普通のバーバーで働いてもらえる給料は熟練者で240万円ぐらいだそうです。
見習いの時の給料は相当厳しいとのこと。
詳しくは以前掲載した男性美容市場をご覧ください。
そのためちょっと技術を持つとクイックバーバーに転身する人が多いようです。
1人10分カットで500円の収入があります。20人(200分=3時間20分)で1万円です。
稼働率42%で年収240万円。
う~ん。

私の利用しているバーバーも結婚するからと若い人が辞めてしまいました。
募集していますが誰も来ないと嘆いていました。

2年前熱海の商店街で夕方、昔からある老舗にバーバーで芸者さんがうなじをおじいさんに剃ってもらっていて見とれたことがあります。

2010年4月2日金曜日

美容室開業サポートサイト



昨日アップロードしました。タカラベルモントの美容室、理容室の開業独立支援サイトです。
β版です。これから開業に必要な情報を充実していきます。
年間約13,000店舗の開業と12,000店舗の廃業しているサロン業界。
独立開業をする美容師、理容師のこれからの人生に大きくかかわることに関わるサイトです。
ご覧いただいて忌憚のない意見ください。お待ちしています。

 

2010年4月1日木曜日

日本の景気(経済は上向きになるのか)

※2011.03.26加筆修正しました。



まず上のグラフを見てください。国別中位年齢のグラフです。

中位年齢とはその国のちょうど真ん中にあたる年齢です。
日本はドイツとともに1990年から世界で最も高い国になりました。

2010年世界平均中位年齢29.2歳 日本45.1歳
日本は世界平均より一回り以上高年齢な国なのです。

2050年日本は世界で一番の高齢化社会(57歳)になる。
詳しくはこの表をご覧ください。


2つの年齢構造(働く人、働かない人)
人は生き物として、働く人、働かない人の2つに分類されます。
では働く人が働かない人を何人経済的な面倒を見なくてはいけないのか見てみます。
(15歳未満、65歳以上を働かない人と定義)

2人が働いて1人面倒をみると縦軸の値が2となります。

高度成長、バブルは2以上が絶対条件
日本は1965年から2000年までが2以上でした。
その後はどんどん下がり2050年には1.04です。1人が1人を背負っている状態です。
(15歳未満は9%、65歳以上は40%)

2050年日本は世界で最も働く人の少ない国になる


このことは避けられません。
その上3.11大震災及びその二次災害でより深刻な状況に陥っています。
ただし、なにも悲観ばかりすることはありません。

最初に高齢化社会を経験することは、
世界に向けてシルバービジネスモデルを一番初めに構築できること

もう一つは、今直面しているエネルギー問題。
お金を払って手に入れるエコは廃れ、節電、節約、消費の質の向上へ移行します。
先進国で最も早く切実なエネルギー問題に直面しています。
そして生活(消費)の質が変わります。
これもチャンスです。

いつかは3.11の震災があったから今があるんだと言えるようになります。



2011.03.26修正加筆しました。