日本の高級ブランド市場は1996年が最も大きく18,970億円、2009年は約半分の9,927億円にまで縮小してしまいました。1980年代に生まれた大衆高級品市場の崩壊です。出展:矢野経済研究所
高級ブランド市場は2極化
大衆高級品市場の次に生まれたのが、
増加する低中所得者向けのマスマーケット「アクセシブル型ブラド」(一般に手が届くブランド)と
「アルティメット型ブランド」(究極のラグジュアリーブランド)です。
2009年世界の高級ブランド市場が初めて縮小(エルメスは拡大)
そして、史上初めて世界の高級ブランド市場が8%縮小(対前年比)しました。
しかし、エルメスは売上を8.5%伸ばし今年もそれ以上の伸びを見せています。それは高価でも流行に左右されない一生ものの定番商品が支持されたからです。
これからの高級ブランド市場の方向性
Newsweek2010/5/5号で非常にうまく表現されていますので転用します。
「消費者は以前より慎重に買い物をするようになった。周りの人に見せつけるために、デカデカとブランドのロゴの付いた商品や派手なデザインの商品を買うのではなく。定評のある堅実な商品を好むようになった。」(HSCアナリスト:アーワン・ランバーグ談)
「経済危機が訪れて、派手に着飾る時代は終わった。それに代わって、質への逃避が始まった。」(LVMH:ベルナール・アルノー会長談)
LVMHがエルメス買収画策、失敗
フランスを本拠地とするファッションを中心にラグジュアリー商品に特化したコングロマリット企業LVMHが昨年からエルメスの買収を画策をしていましたがどうも失敗に終わったようです。
2010.10.25 エルメス株 17.1%取得(約1,640億円)
2010.12.22 20%に引き上げ
2011.01.08 エルメス創業者一族が対抗策として持ち株会社を設立、買収免れる。
一昔前、世界でルイビトンが売れていたのは日本なんて今では考えられないですね。
そう成金遊びにみんなでハマった時代がありました。
今は高級ブランド市場半分よりもっと縮小してると確信しています。
※2011.04.15加筆修正
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